暮らしに役立つ電気のまめ知識

2016/07/19
〔第6回〕電気の流れやすさ、流れにくさとは? (続き)
〔第6回〕電気の流れやすさ、流れにくさとは? (続き)
 最も抵抗率の小さい物質は何でしょうか。意外に思われるかもしれませんが、実は「」です。これに、「銅」、「金」、「アルミニウム」が続きます。
 以下に主要な物質の抵抗率を概ね順番にリストアップしておきます。
〔第6回〕電気の流れやすさ、流れにくさとは? (続き)
銀      1.59×10-8〔Ω・m〕
銅      1.68×10-8〔Ω・m〕
金      2.21×10-8〔Ω・m〕
アルミニウム 2.65×10-8〔Ω・m〕
・・・
鉄      1.00×10-7〔Ω・m〕
白 金    1.04×10-7〔Ω・m〕
・・・
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純 水    2.5 ×10 5〔Ω・m〕
人間の皮膚  5.0 ×10 5〔Ω・m〕
〔第6回〕電気の流れやすさ、流れにくさとは? (続き)
 如何でしょうか。表彰の世界では「金」「銀」「銅」の順番になりますが、電気の世界では「銀」「銅」「金」の順になります。大変面白いですね。
 ちなみに、電気を流しにくい(抵抗率が極めて大きい)物質のことを一般には絶縁体(あるいは絶縁物)といいます。
 勘の良い方はもうお気付きかもしれませんが、電気を流したいところには抵抗率の小さい「導体」を使用し、電気が流れては困るところには抵抗率の大きい「絶縁体」を使用します。これが、電気を流すために使用する電力ケーブルと呼ばれているものの仕組みです。

 電流は、正確にいうと電子の流れです(向きは逆)。電子は導体内においては自由にスムーズに流れることができますが、抵抗率が大きくなるにつれて流れにくくなります。
また、少し難しい話になるのですが、導体内において電子が移動するときには(金属の)原子にぶつかりながら移動します。ぶつかる回数が多ければそれだけ流れにくくなります。これが電気抵抗(広義では抵抗率)となって現れます。

 以上のことから、電気の流れやすさ、流れにくさは、導体内を流れる電子の流れやすさ、流れにくさと解釈することができます。この値は、電子が流れる物質の種類によって大きく異なります。もちろん、電子の流れる条件(導体の太さや長さ等)が同じことが前提となります。 (終わり)
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