暮らしに役立つ電気のまめ知識

2018/02/27
〔第13回〕電気はどうやって送電されてくるのか? (その5)
〔第13回〕電気はどうやって送電されてくるのか? (その5)
 前回は「変電所」についてお話しさせて頂きました。今回は『受変電設備』についてお話させていただきます。

〔受変電設備について〕
皆さんは“受変電設備”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。例えばビルやマンションの屋上に「変電設備」と書かれた直方体のボックス(これをキュービクルといいます。)を見たことのある方がいると思います。きっと、意識して見なければ物置か何かくらいにしか思わないのではないでしょうか。実はこの中に「第12回」でご説明した“変圧器”が入っています。通常は三相3線式6,600Vで受電をして、単相三線式100V/200V、三相3線式200V、三相4線式240V/415Vに電圧を降圧して使用場所(負荷)に送ります。
 受変電設備には、変電所と同様に断路器、高圧交流遮断器、高圧交流負荷開閉器、変圧器、保護継電器、直列リアクトル、高圧進相コンデンサ、避雷器などが設置されます。
〔第13回〕電気はどうやって送電されてくるのか? (その5)
〔主要な高圧機器〕
 ① 断路器
   充電された電路を開閉するための装置です。負荷電流の遮断機能は持っていません。
 ② 遮断器
   負荷電流の開閉や短絡電流、地絡電流を遮断して電路及び機器を保護します。
 ③ 高圧交流負荷開閉器
   高圧電路の負荷電流を開閉します。過電流(短絡電流や過負荷電流)は遮断することができません。この場合は、限流ヒューズが付いていればこのヒューズを溶断することにより過電流事故を除去します。ただし、限流ヒューズ付ではないタイプもあります。
 ④ 変圧器
   受電電圧を動力幹線、電灯幹線、その他の負荷の使用電圧に降圧して給電する機器です。
 ⑤ 保護継電器
   高圧機器や電力ケーブルにおいて地絡事故や過電流事故が発生した時、すばやく検出して事故が大きくなら ないように故障区間だけを選択遮断するための保護装置です。用途により様々な種類のものがあります。
〔第13回〕電気はどうやって送電されてくるのか? (その5)
 ⑥ 高圧進相コンデンサ
   遅れ無効電力を補償するための機器です。また、電力会社へ支払う電気料金の基本料金を安くするために電 路に並列に設置します。
 ⑦ 直列リアクトル
   高圧進相コンデンサと直列に接続して電圧波形のひずみを改善します。また、コンデンサ回路を閉入する時 に発生する突入電流の影響を減少させる機器です。
 ⑧ 避雷器
   落雷(外雷)や電路の開閉時(内雷)などに異常電圧が発生した時に、大地に放電し、過電圧を制限して高 圧設備を保護するために設置します。

 その他にも色々な高圧機器があるのですが、ここでは割愛させて頂きたく存じます。
 (少々難しい表現や言葉が多くなりましたこと、お詫びいたします。)

 以上、5回にわたり『電気はどうやって送電されてくるのか?』と題してお話しさせて頂きました。このシリーズは今回で完結します。
 なお、次回からは新しいシリーズが始まります。乞うご期待!!(終わり)
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